ChatGPTやGeminiといったAI検索の普及に伴い、「AIO」「LLMO」という言葉を耳にする機会が増えました。しかし、従来のSEO対策の延長で十分なのか、それとも別の対策が必要なのか――その判断に迷っている企業は少なくありません。トランクルーム「ハローストレージ」を全国で展開するエリアリンク株式会社(東証スタンダード上場)も、まさにその問いを抱えていた一社です。SourcePick AIOを活用し、AI検索上での自社の見え方を定量的に把握。「今やるべきことは何か」を部内で判断できるようになったといいます。マーケティング戦略室 部長代理の椿友美様と、三河菜々美様にお話を伺いました。
- 企業名
- エリアリンク株式会社
- 事業内容
- 全国47都道府県で約3,000物件のトランクルーム「ハローストレージ」を運営するストレージ事業を主力に、継続収入型のビジネスを展開。底地の権利関係を整理して再生・収益化する土地権利整備事業、東京23区を中心に個室レンタルオフィス「ハローオフィス」を運営するオフィス事業、不動産オーナーの賃貸運用を一括で代行するアセット事業も手がける。
- 利用人数・頻度
- マーケティング戦略室 マーケティング課(2名)/1日1回程度
- 主な利用機能
- プロンプトごとの言及状況/競合比較など
「AI検索対策」が社内でも話題に。ただ、何をすべきかは見えていなかった
まずは、椿様のご担当業務について教えてください。
椿マーケティング戦略室の部長代理として、責任者を務めています。Webマーケティングと広報関連の業務について、施策の意思決定を担う立場です。
ハローストレージがここまで事業を拡大できた強みは、どこにあるのでしょうか?
椿当社は良い立地を素早く押さえることで、良質な物件を増やしてきました。トランクルームは出店してから黒字化するまでに時間がかかるビジネスですが、物件数があれば、稼いでいる物件が全体を支えながら、新規出店を積極的に進められます。そうするとボリュームが効いて運営効率が上がり、データもたまっていきます。その蓄積が、マーケティングの強さにもつながっています。
AI検索対策の対象として、重視しているのはどの事業ですか?
椿やはり主力のハローストレージです。トランクルームを探している個人のお客様がWebで情報を集める際に、当社がどう紹介されているかは非常に重要です。
AI検索を意識し始めたのは、どのようなきっかけだったのでしょうか?
椿「AIO」や「LLMO」という言葉を耳にする機会が増えたことが一番大きいですね。社内では「AI対策」と呼ぶことが多いのですが、チームで毎週、最近のWebマーケティングのトレンドを報告し合う場があり、そこでもAIの話題が頻繁に出るようになっていました。
椿実際、AI経由の流入はまだ一部です。ただ、それでも無視できない存在になっており、お客様の購買行動の中で、AI検索がなくてはならないものになりつつあると感じていました。

SEOの延長で十分なのか。判断材料がないまま「塩漬け」に
導入前は、どのような課題を抱えていましたか?
椿会社としてSEO対策には継続して取り組んできました。地域ごとの検索順位の確認やLPの最適化など、広い意味では「ユーザーが期待するコンテンツをきちんとつくっていく」ことが当社のSEOです。
椿その延長線上でAIにも評価されるのか、それともSEOに加えて別の対策が必要なのか。そこが判断できずにいました。私自身は、SEOをしっかり丁寧に押さえれば、AI検索にも自然と効果が出るのではないか、という仮説を持っていたのですが、それを確かめるすべがありませんでした。ChatGPTやGeminiで当社サービスがどのように紹介されているか、競合他社と比べてAI上でどう評価されているかを具体的に把握する手段が少なく、対策の要否や優先度を判断しかねていました。
ツールを使う前は、手作業で確認されていたのですか?
椿いえ、そこまではしていませんでした。やらなければいけないとは思いつつ、そんな時間もない、という状態です。かといって、判断するためだけに半年や1年の契約でランニング費用を払うことにも疑問があり、この課題感はしばらく塩漬けになっていました。
展示会で一度は通り過ぎたブース。戻って話を聞いたのが始まりだった
SourcePick AIOとはどのように出会ったのでしょうか?
三河2026年7月、幕張メッセで開催された展示会です。実は最初、一度ブースの前を通り過ぎたのですが、気になってもう一度戻ってきて話を聞いたんです。
導入前に不安な点はありましたか?
椿課題に対してきちんとジャッジできるか。あるいは、得られる情報量が多すぎて、かえって身動きが取れなくなってしまわないか。そこは不安でした。ただ、まずは無料で試したうえで判断できることが、活用の決め手になりました。
毎日の定点観測を、手作業で続けるのは現実的ではない
業務の中で、どのように活用されましたか?
椿Webマーケティングを担当するマーケティング課のうち2名(私と三河)で、1日1回程度、定期的に確認していました。主に見ていたのは、AI検索上で当社サービスがどのように表示され、言及されているか。そして、競合他社と比較したときの立ち位置です。
「見え方」や「立ち位置」とは、具体的にどのような指標を見ていたのでしょうか?
椿一番よく見ていたのはプロンプトごとの言及状況です。「このプロンプトでは当社が出てこないんだ」「ここはちゃんと当社をお勧めしてくれるんだな」という、プロンプトごとの勝ち負けですね。それがまさに、当社にとっての見え方であり、立ち位置です。
仮にこの確認作業を手作業で代替するとしたら、どうでしょう?
三河プロンプトを打つこと自体は人力でもできますが、それを毎日回して、記録して、比較していくとなると、さすがに現実的ではありません。自分たちで続けようとしても、まず時間が確保できないと思います。定点観測を仕組み化できることには大きな価値があると感じました。
今後のモニタリング頻度としては、どの程度が理想ですか?
椿基本的には、月次でトレンドを追っていく取り組みが中心になります。一方で、例えばゴールデンウィークのような連休や繁忙期など、需要が大きく動くタイミングでは、週次で動きをチェックできると、打ち手につなげやすくなります。
「今はSEOの徹底が最優先」。1か月で、根拠を持って判断できた
SourcePick AIOを使ってみて、どのような変化がありましたか?
椿AI検索上で、競合他社と比較したときの当社の見え方や、その推移を定期的に確認できるようになりました。現在当社で行っているSEO対策だけで十分なのかどうか、部内で判断するための指標が生まれたことが一番大きいですね。
椿見えてきたのは、今はSEOでやり切れていないことを徹底するのが先だ、ということです。AI検索で当社が出てこないプロンプトについても、そうしたやるべきことをやり切れば、ひっくり返せる部分が大きいと、1か月ほど使ってみてわかりました。この判断に根拠を持てて、とてもすっきりしました。
SEO以外の領域への示唆もあったそうですね。
椿はい。WebサイトのSEO自体は別の部署が担当しているので、必要なことはフィードバックしつつ、私自身は「Web広告など、SEO以外のWebマーケティング全体にどう活かせるか」という目線でも見ていました。AIの回答を通じて、例えば、屋内型ストレージに強い競合と比較されやすいとわかれば、広告で強調する点も変わります。
椿それに単純に、物件数で負けていないのに、AI検索で負けるのは嫌じゃないですか(笑)。そこは絶対に負けたくないですね。
今後、AI検索対策とはどのように向き合っていきますか?
椿まずはSEO対策を徹底しつつ、AI検索での見え方も適宜確認し、必要に応じてAI検索独自の施策を検討していきたいと考えています。SEOのやるべきことをやり切った先、1年後には、今は言及されていないプロンプトも改善されていることを期待しています。1年たてば、AIの側もいろいろと変わっているでしょうね。その意味でも状況確認は続けていきたいですね。
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「賢いチャレンジャー」。改善スピードへの期待
最後に、フェアテック/SourcePick AIOの印象を教えてください。
三河実際にやり取りを始めてみると、返信が丁寧で、とにかく早い。そこは強く印象に残っています。
椿「賢いチャレンジャー」という印象です。会話に無駄がなく、こちらが言葉にしきれていない意図まで汲み取って改善につなげてくださる。最初の打ち合わせのときから、それを強く感じていました。毎週の打ち合わせで出た課題を、スピード感をもって改善してくださる点も非常に印象的でした。フェアテックさんの質問からは、製品を良くしたいという思いが感じられました。これからも、日々進化を遂げるサービスにしていただきたいと思います。
同じ課題を持つ企業へ、メッセージをお願いします。
椿「AI検索対策が気になるが、SEOとの違いや何をすべきかがわからない」という企業は、まずトライアルで自社の現状を確認してみることをお勧めします。現状がわかれば、自社にとって本当に必要な打ち手が見えてくるはずです。当社のように「SEOの徹底が、そのままAI検索対策にもなる」という結論になることもありますが、それもAI検索における自社の立ち位置が明確になったからこそ。事実を把握することが、最初の一歩だと思います。
(取材日:2026年10月16日 ※記載内容は取材時点のものです)

